腎臓は【寿命を決める】とまで言われている臓器です。
腎臓が悪いと、骨粗鬆症のためにカルシウムを頑張って摂っても、どんなに高級なサプリを飲んでも、まったく意味がありません。
それは何故でしょうか?
“腎臓”とは、どんな役割を果たしているのでしょうか?
腎臓の位置と形状
腎臓の機能の前に、まず位置と外観を確認しましょう。
位置 | 腰よりやや高い場所の背中側 |
個数 | 背骨を挟んで1個づつの計2個 |
形 | そら豆状 |
大きさ | こぶし大 |
重量 | 120g~150gくらい |
右の腎臓は肝臓に押し下げられて、左の腎臓よりも少しだけ低い位置にあります。
腎臓を拡大→
腎臓は、東洋医学では「元気(生命力)の宿るところ」と言われます。
腎兪というツボ(経穴)は万病に効くとさえ言われていることからも、昔から、腎臓はとても重要な器官だと考えられていることが伺えます。
また、腎臓は二つあるため、一つ取っても生きていくことは可能です。
東洋医学と西洋医学が用いる名称は、正確には同じではありません。
しかし、名前が示す臓器や機能が似ている場合、同一に扱う場合があります。
例:西洋医学の腎臓 ≒ 東洋医学の腎
腎臓とホルモン
さて、そんな重要な臓器である腎臓について、みなさんが真っ先に思い浮かべる機能といえば、尿をつくる機能でしょうか?
目に見えて実感できる機能が排尿なので、一番分かりやすい機能ですね。
腎臓は血液をろ過して、老廃物や余分な塩分を排出してくれます。
腎臓の働きが悪くなると、尿がでなくなります。
尿がでなくなると老廃物が体に蓄積し、尿毒症になるおそれもあります。
尿毒症になると意識障害や昏睡になるなど、とても危険な状態を引き起こします。
このように、腎臓は「おしっこ」で知られる臓器ですが、他にも重要な働きがあります。
腎臓は、生命の根幹をなす様々なホルモンを出しているのです。
ここに、「寿命を決める」とまで言われている由縁がありそうです。
では、腎臓はどんなホルモンを出しているのでしょうか?
血圧の調整機能
一つ目は「レニン」というホルモンで、血圧を調整します。
高血圧になると、動脈硬化や脳卒中になり、大変危険です。
しかし逆に低くても、貧血や倦怠感・頭痛が起きることがあります。
倦怠感や頭痛くらいなら…と、あなどるなかれ、低血圧は大きな問題を起こします。
老廃物は血液に取り込まれ腎臓で処理されますが、その老廃物を血液からろ過するためには、一定の圧力(血圧)が必要です。
そうです!
血圧が低いと、老廃物を濾す事ができなくなってしまうのです!(°m°;)
そこで腎臓は、血圧が低いとレニンというホルモンをつくり、血圧を上げようとします。
更にこのレニンが、今度は血管を収縮させる作用をもつホルモン(アンジオテシンⅡ)に働きかけ、血圧を上昇させます。
これによって、腎臓は血圧を一定に保ちます。
血液をつくる
血液を造ると聞くと「骨髄ではないの?」と思われるかもしれません。
もちろん、それは大正解です!
では、なにが切っ掛けで骨髄は血液を造り始めるのでしょうか?
そこに腎臓が関係しています。
骨髄に造血の指示を出すのが、腎臓の二つ目のホルモン「エリスロポエチン」です。
このホルモンが骨髄に指示をだすことで、血液が造られます。
腎臓の働きが悪くなると、このホルモンが出てこなくなってしまうため、血液が十分につくられず貧血になることがあります。
このホルモンは「腎臓貧血」という病気の治療に使われていますが、スポーツ選手のドーピングにも使用され、問題になっているホルモンでもあります。
2009年に自転車競技選手の利用が確認され、2013年にはフランスで、自転車レースに複数回優勝した選手もこのドーピングを行なっていたことを認めています。
それにしても【赤血球のドーピング】なんて、凄いことを考えるものですね。
骨をつくる
骨と腎臓???
ピンとこない方も多いと思います。しかし、骨と腎臓は密接な関係にあります。
骨といえばカルシウムですがカルシウムを摂取しただけで、すぐ骨になるワケではありません。
そのカルシウムを吸収し骨に沈着するのには、ビタミンDが必要です。
よく、カルシウムとビタミンDがセットで語られるのは、このためです。
そこで活躍するのが三つめのホルモン「活性型ビタミンD」です。
ビタミンDは食品に含まれていますが、そのままの形で働くことができません。
ビタミンDは、腎臓の尿細管で酵素の働きを受け、活性型ビタミンDに変化します。
変化してはじめて、カルシウムの吸収を促し、骨の強化のほか筋肉や血液のカルシウム濃度を調整することができます。
腎臓の働きが悪くなると、この活性型ビタミンDが低下してしまいます。
すると、例えば、骨粗鬆症の予防のために骨を丈夫にしょうと思って、高価なカルシウムやビタミンDのサプリを飲んでも、カルシウムが吸収されず、効果がでない…となってしまうのです。
ビタミンDを多く含む食品。
腎臓が悪いと、サプリを飲んでも効果なし!
ビタミンDは100年ほど前に発見され、当初は、食物から取り入れられるビタミンの一種と考えられていました。
しかし近年になり、体のなかでも合成されていることが分かりました。
1975年には構造もステロイドホルモンの一種であることが確定されました。
ビタミンという名前はついてはいますが、実は、女性ホルモンや男性ホルモンに似た構造のステロイドホルモンの一種なのです。
またビタミンDは、皮膚に紫外線が当たることで造られるため、昔は日光浴の重要性がよく言われましたが、今は食生活も豊かになり、食べ物から充分補えるので、日光浴は推奨されていません。
これらのことからも分かるように、骨がスカスカになる骨粗鬆症は、加齢だけが原因ではなく、腎臓病をはじめ、糖尿病・高血圧の人が発症しやすくなります。
活性型ビタミンDは、肝臓でも作られますが、それはまた肝臓のお話の時に。
腎臓の働き まとめ
血圧調整 |
造血作用 |
骨の強化などのカルシウム吸収 |
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