柿胃石とは
柿胃石(かきいせき)とは柿が原因でできる胃石のことです。
柿を食べて、腹痛になったことがある方は、柿胃石かもしれません。
原因
柿に含まれるシブオールという渋みの元となる成分が、胃酸と合わさり、まわりの植物繊維を巻き込み、石になると言われています。
ぐちゅぐちゅに完熟したモノなら大丈夫なのでは?…と思たあなた!
残念!
シブオールの量は、渋柿も甘い柿も同量です。
症状
胃で出来た石は、胃出口をふさぎます。この時点では、腹痛・吐き気・嘔吐などの症状がでます。
胃の出口を無事に通過してしまった石は、腸閉塞を起こしてしまいます。
腸閉塞になると、腹部膨満感や排便・排ガス(放屁)の停止、激しい腹痛や嘔吐が現れ、ショック症状で気を失うことも。
あまりないようですが、石が胃や腸に穿孔(穴を開けてしまう)する場合もあり、そうなると、重篤になってしまいます。
対処療法は強炭酸水?!
柿を食べて、なんか胃が重い、胃が痛い程度の軽い症状の場合は、強炭酸水を飲んで見ましょう。
初期の軽い腹痛や不快感程度なら、強炭酸水を500mlくらい飲んで見て下さい。
腹痛が治まった!効いてそう!…と思ったら、追加で500mlくらい飲んでおきましょう。
昔はコーラが効くと言われていたようです。理由はコーラが一番炭酸がきつかったからみたいですね。
胃石の対処方法として飲むには、ある程度の量が必要になりますが、コーラなどのジュースでは、胃石改善の前に、違う病気になる危険性が大なので、オススメできません。
今(2022年)は、強炭酸水が普通に売られているので、強炭酸水にしましょう。
炭酸水を飲んでも症状が改善しない場合や、ひどい腹痛や吐き気などの症状がある場合は、諦めて、すぐにお医者さんに診てもらいましょう。
≪雑学≫
炭酸水はPhが低いので、Phが関係しているのでは…という実験もあったようですが、Phは関係ないという結果がでています。お酢やクエン酸などでは代用できません。
柿胃石にならないために
柿はもともと体を冷やす食べ物です。
食べ過ぎに注意し、一日1個〜2個程度にしましょう。
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